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私の教育人生41(本物と映像)−9「市民大学院・教師と学生の知識結い(続)」池上惇
━━━━第41部━本物と映像━━━━━━━
9「市民大学院・教師と学生の知識結い(続)」
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 いままで、私は、日本の公益法人制度を信頼してきた。学校法人などは、教育研究のために公共性の高い教育サービスを社会に提供し、日本社会の知識基盤を強めるためにあるものと考えてきたのである。

しかし、文化政策大学院大学を申請してみて、いまの私学認可制度は、本来のものとは、かなり違うのではないかと感じるようになった。

昨日、社会人大学院をでられて指定管理でご活躍の先達にお目にかかった。そのおりも、私のやっている申請活動を含めて厳しいご指摘を受けた。

先達「先生は、いまの学校法人制度が生かされるものとお考えでしょう。しかし、今でも既に、‘まちづくり’には問題があるとか、通信制で学位は出せるはずがない、とか、高齢者は専任になれないように基準を解釈するとか、給与を上げろ。補助金を貰え。多様な科目を集約するほうがよい、などのことがあるではないですか。そのうちに、通信制をするなら6千万くらいするシステムをいれよ、とか、大講義室をつくれとか、先生の教育理念に違反する事をやらされて経営は大赤字。理想的な教育はどこへやら、ということになりますよ。

市民大学院は大賛成です。大学の発生のときにたちもどって大学再生を真の人格と専門性のある教員のネットワークで着手し、授業を教員の奉仕でおこない、社会人学生の感謝による研究投資などで実現されるのがよろしい。これでこそ大学です。」

池上「いや、たしかに、そのような雰囲気はうすうす気付いてはいますが、それでも、まだ、希望をもっておりまして」
先達「それが甘い。いまの大学をごらんなさい。電車の中では、法律事務所のサラ金処理広告と、大学の広告ばかり。サラ金広告は減りましたが、潰れ始めたからですよ。広告を出すような大学はいまに潰れますよ。その理由は、新設のときや、学部、大学院などの増設のたびに、学生増加という幻想をちらつかされてですね。審査過程で、立派な校舎をつくらされ、巨額のEラーニング・システムなどを買わされて、大きな負債を負うからです。その上に、学部のカンバンは塗り替えますが、教員は雇うカネがない。中身が薄くなる。一層、学生は離れますよ。先生も、将来の学生増などという幻想をもたれると、同じ結果になります。いいかげんに眼を覚まして欲しい。」
いや、それでも、ご支援いただいた各位のご期待がありますから。あきらめません。

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これは大変だ。同時に、前回のブログで述べたように、大学の広告も、「大学精神の瓶詰め」のイメージが登場したことと関連して、「理念の抽象化」「イメージ化」が進んでいることにも危機感を持った。

その理由は、何かと言うと、「もっとカネをかけなさい」と言わんばかりのご注意と並んで、極めて抽象的で、具体性に乏しいイメージを大学院教育に求める風潮が、今年の審査にも及んでいるな、と感じたからである。

次回は、このような「イメージ」から「内容」を、という発想を検討しよう。
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