2010.03.09 Tuesday
池上惇 │ 私の教育人生 第36部 9 「文化政策学修士を全国民に」(9 /3 /'10)
今日の話題 2010年3月9日
池上 惇
━━第36部━日本型経営とは━━━━━━
私の教育人生 9 文化政策学修士を全国民に
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本型経営の結論が「文化政策学修士」とは、驚かれた方も多いので
はないか。
実は、これは、年来の私の構想であって、これによって、日本社会の
危機は克服できると確信しているくらい、真面目な話である。
文化政策とは、市民が文化資源を活かして人類福祉を実現する構想で
ある。
この構想が現実性を持つためには、各地に固有の文化資源を発見し、
それらを活かす人材を育て、地域を再生して、人間の潜在力を発揮する
場を創り出す必要がある。
この創造能力は、どこから、どのようにして生まれるかというと、一つ
は、市民が自分の足下を見る勇気をもつこと、二つは、足下の「地」
や「場」から、各地に固有の資源を活かして、福祉を実現する構想力
をもつこと、ここから生まれる。
文化政策大学院大学の一問一答を作成してみた。
文化政策大学院大学とは。一問一答。
学長予定者 池上 惇(京都大学名誉教授)
2010年3月1日
京都市の学舎「蔦の絡まる旧中学校」に、池上惇(文化経済学)、植木浩
(文化政策)、福原義春(企業文化学)の発起で、社会人通信制「文化
政策大学院大学(定員25名、聴講生100名、授業料年額約70万円」)
が文部科学省に認可を申請し、2011年4月開校予定ですね。
ここに入学すれば、どのような‘よさ’メリットがありますか。
池上惇「そうですね。第一のメリットは、演習を通じ、学長予定、
池上惇、本学の助言者代表予定、矢崎勝彦氏(経営者)との対話を
軸に、多数の研究者・友人とネットワークができることです。
私たちを窓口にして、この広い世界を知る確実な手がかりが出来る
こと。
就職を含めた相談相手ができること、親切な教職員、友人がいて、
あなたの自由な生き方を応援できることですね。」
これは、おどろきました。
自分の居場所がなくて、困っているとき、どのような応援がいただけ
ますか。
池上惇「私は、あなたの、『居辛さ(いづらさ)』の経済的原因を知り
たい。
あなたからのヒアリング(入学試験のとき、その後何度も)を通じて、
どうか、自分史をお聞かせください。プライヴァシーは必ず守ります。
また、授業や演習を通じて、あなたのいる地域の経済や財政を、ともに
研究し
ます。
経済と財政を知れば、居場所をよくする方法や目標が発見できます
から。
私は、77歳、日本と世界の実態を研究して生き抜いた人間なので、
百戦錬磨とはゆきませんが、地域の経済・財政関係から出発して、政治
や行政、産業や、文化、芸術や学術など、すべての世界に通じる道を、
あなたとともに考えることが出来ます。方法は、演習、対話、講義。
これを通じて自分が繋がっている‘天地人’=広い世界を知る。
自分の居場所を発見する近道ですよ。2年間で授業の単位、修士論文
を書くこと。
通信制の論文指導は、地元の経済や財政を助言で研究。
定期的にレポートを手書きで送って頂く。私たちが丁寧に添削し現地
訪問して改善。
あなたが書き直し、繰り返しの手書きで文字は美しく読み易い。
あなたの発想は自然に足が地に着き、表現力ある『地人』(内村鑑三)
に成長されます。
私は、3つの大学で、100人以上の修士・博士候補を指導しましたが、
この方法は抜群の効果があります。
学位取得、御著書出版の秘訣です。」
それでは、文化政策とは、世界の中で、自分を位置づけ、自分の居場所
を確認して、新たな生き方を積極的に考えるための学問だ、と、言われ
るのですね。
池上惇「その通りです。「居辛さ(いづらさ)」の経済的原因をつきつ
める。すると、そこには、人から人へと継承されてきた「居心地の
よさ」を、「便利だから、安いから」という理由で、崩壊させてきた
歴史があるのです。家族愛や隣人愛などの貧しさは、その典型ですね。
経済生活や企業活動を発展させようと思うと、「犠牲にされたもの」が
ある。ともに、それを発見し、再生を図る。「世界に通用する‘忘れられ
た文化資源’」を活かし、創造的に発展させ、‘経済によって犠牲にされ
た文化’を世に出し、発想を逆転して、‘文化のための経済’を創造する
のです。この「逆転の構想」を、ともに、考えます。この構想こそが
文化政策なのです。
‘忘れられた文化資源’の発見は、その地の‘まちおこし’‘むらづくり’
を進める。 例えば、地に固有の‘祭’の発見や再生は、その魅力に
よって、人々の‘つながり’や‘ひろがり’さらに‘高まり’を生む。
交流、観光や、関連産業の現代化、国際化など経済発展に繋がる。
文化政策は‘心の糧となる文化資源’を世に出し人を高め育てる。
経済や財政の再生力です。」
なるほど。 では、心の糧を生み出す経済を発見し、構想する方法を
知りたい。
池上惇「このような構想は、企業、非営利組織や公務、地域、大学など
における対話を通じ、互いを知り、学びあう中で生まれます。
生存競争ではなくて、互いのいきがいを認め合い、生活文化を高め
あうために、智慧を出し協働する。智慧を先覚者から学び、経営を
通じての人間発達の実例を知る。演習で、私と矢崎勝彦氏(ゲスト
講師)との対話を軸に、みなさんと語り合いましょう。
では、卒業後の進路は、どのようになるのでしょうか。
池上惇「社会人学生が、卒業後、仕事や生活の場に、そのままとどま
られる、博士課程のある大学院(本学も博士課程新設計画あり)に進学
される、また、教育職などに就く場合などがあります。
本学は、学長が中心となって責任を持ち、矢崎先生のご助言で、生涯に
わたり、就職、起業などのご相談に応じます。どうか、ご活用ください。
他方で、本学は、各自の居場所が得られたならば、この居場所を拠点に、
その近隣に、‘各地に根ざした「無名塾」’を開くこと。あなたの修士
論文の内容を中心に、あなたの、創造的アイディアを、次世代に伝えら
れることを奨励いたします。いまのところは、財政的な支援などを行
う力量はありませんが、学術情報や各地情報、国際情報の提供ができ、
国際学会への参加も奨励します。また、各地の塾同士が交流、友情と
交流の結果、各地の交流人口増加と地域活性化を期待します。
それは、社会人が教授になるということでしょうか。
池上惇「そのとおりです。本学は卒業者には無給ですが、本学研究員
の終身資格を与えます。そして、在学中も、社会人として蓄積された
経験知を把握し、それに、学術的価値があり、カリキュラム改善に
貢献すると認めたときには、ゲスト講師や客員(非常勤)教授として
講義を担当できるよう努力いたします。そのなかから、多数の専任が
生まれ、私たちを乗り越える立派な教授が誕生される事を確信して
おります。」
今までにない、教育哲学ですね。先生は、将来、日本人のすべて、世界
の市民も、文化政策学修士を取得するとお考えですか。
池上惇「はい。その通りです。文化政策は『すべての市民が身につけ
て居場所を構築するための学術』ですから。25人から何十億人を展望
するのです。この道は厳しい。しかし、居場所を得た社会人学生が
大学院の教師となり次世代を育てる。次世代から新たな教師が生まれ
る。この世代生々、永遠の‘営み’こそが、社会と世界を健全化する
と確信します。 (完)
池上 惇
━━第36部━日本型経営とは━━━━━━
私の教育人生 9 文化政策学修士を全国民に
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本型経営の結論が「文化政策学修士」とは、驚かれた方も多いので
はないか。
実は、これは、年来の私の構想であって、これによって、日本社会の
危機は克服できると確信しているくらい、真面目な話である。
文化政策とは、市民が文化資源を活かして人類福祉を実現する構想で
ある。
この構想が現実性を持つためには、各地に固有の文化資源を発見し、
それらを活かす人材を育て、地域を再生して、人間の潜在力を発揮する
場を創り出す必要がある。
この創造能力は、どこから、どのようにして生まれるかというと、一つ
は、市民が自分の足下を見る勇気をもつこと、二つは、足下の「地」
や「場」から、各地に固有の資源を活かして、福祉を実現する構想力
をもつこと、ここから生まれる。
文化政策大学院大学の一問一答を作成してみた。
文化政策大学院大学とは。一問一答。
学長予定者 池上 惇(京都大学名誉教授)
2010年3月1日
京都市の学舎「蔦の絡まる旧中学校」に、池上惇(文化経済学)、植木浩
(文化政策)、福原義春(企業文化学)の発起で、社会人通信制「文化
政策大学院大学(定員25名、聴講生100名、授業料年額約70万円」)
が文部科学省に認可を申請し、2011年4月開校予定ですね。
ここに入学すれば、どのような‘よさ’メリットがありますか。
池上惇「そうですね。第一のメリットは、演習を通じ、学長予定、
池上惇、本学の助言者代表予定、矢崎勝彦氏(経営者)との対話を
軸に、多数の研究者・友人とネットワークができることです。
私たちを窓口にして、この広い世界を知る確実な手がかりが出来る
こと。
就職を含めた相談相手ができること、親切な教職員、友人がいて、
あなたの自由な生き方を応援できることですね。」
これは、おどろきました。
自分の居場所がなくて、困っているとき、どのような応援がいただけ
ますか。
池上惇「私は、あなたの、『居辛さ(いづらさ)』の経済的原因を知り
たい。
あなたからのヒアリング(入学試験のとき、その後何度も)を通じて、
どうか、自分史をお聞かせください。プライヴァシーは必ず守ります。
また、授業や演習を通じて、あなたのいる地域の経済や財政を、ともに
研究し
ます。
経済と財政を知れば、居場所をよくする方法や目標が発見できます
から。
私は、77歳、日本と世界の実態を研究して生き抜いた人間なので、
百戦錬磨とはゆきませんが、地域の経済・財政関係から出発して、政治
や行政、産業や、文化、芸術や学術など、すべての世界に通じる道を、
あなたとともに考えることが出来ます。方法は、演習、対話、講義。
これを通じて自分が繋がっている‘天地人’=広い世界を知る。
自分の居場所を発見する近道ですよ。2年間で授業の単位、修士論文
を書くこと。
通信制の論文指導は、地元の経済や財政を助言で研究。
定期的にレポートを手書きで送って頂く。私たちが丁寧に添削し現地
訪問して改善。
あなたが書き直し、繰り返しの手書きで文字は美しく読み易い。
あなたの発想は自然に足が地に着き、表現力ある『地人』(内村鑑三)
に成長されます。
私は、3つの大学で、100人以上の修士・博士候補を指導しましたが、
この方法は抜群の効果があります。
学位取得、御著書出版の秘訣です。」
それでは、文化政策とは、世界の中で、自分を位置づけ、自分の居場所
を確認して、新たな生き方を積極的に考えるための学問だ、と、言われ
るのですね。
池上惇「その通りです。「居辛さ(いづらさ)」の経済的原因をつきつ
める。すると、そこには、人から人へと継承されてきた「居心地の
よさ」を、「便利だから、安いから」という理由で、崩壊させてきた
歴史があるのです。家族愛や隣人愛などの貧しさは、その典型ですね。
経済生活や企業活動を発展させようと思うと、「犠牲にされたもの」が
ある。ともに、それを発見し、再生を図る。「世界に通用する‘忘れられ
た文化資源’」を活かし、創造的に発展させ、‘経済によって犠牲にされ
た文化’を世に出し、発想を逆転して、‘文化のための経済’を創造する
のです。この「逆転の構想」を、ともに、考えます。この構想こそが
文化政策なのです。
‘忘れられた文化資源’の発見は、その地の‘まちおこし’‘むらづくり’
を進める。 例えば、地に固有の‘祭’の発見や再生は、その魅力に
よって、人々の‘つながり’や‘ひろがり’さらに‘高まり’を生む。
交流、観光や、関連産業の現代化、国際化など経済発展に繋がる。
文化政策は‘心の糧となる文化資源’を世に出し人を高め育てる。
経済や財政の再生力です。」
なるほど。 では、心の糧を生み出す経済を発見し、構想する方法を
知りたい。
池上惇「このような構想は、企業、非営利組織や公務、地域、大学など
における対話を通じ、互いを知り、学びあう中で生まれます。
生存競争ではなくて、互いのいきがいを認め合い、生活文化を高め
あうために、智慧を出し協働する。智慧を先覚者から学び、経営を
通じての人間発達の実例を知る。演習で、私と矢崎勝彦氏(ゲスト
講師)との対話を軸に、みなさんと語り合いましょう。
では、卒業後の進路は、どのようになるのでしょうか。
池上惇「社会人学生が、卒業後、仕事や生活の場に、そのままとどま
られる、博士課程のある大学院(本学も博士課程新設計画あり)に進学
される、また、教育職などに就く場合などがあります。
本学は、学長が中心となって責任を持ち、矢崎先生のご助言で、生涯に
わたり、就職、起業などのご相談に応じます。どうか、ご活用ください。
他方で、本学は、各自の居場所が得られたならば、この居場所を拠点に、
その近隣に、‘各地に根ざした「無名塾」’を開くこと。あなたの修士
論文の内容を中心に、あなたの、創造的アイディアを、次世代に伝えら
れることを奨励いたします。いまのところは、財政的な支援などを行
う力量はありませんが、学術情報や各地情報、国際情報の提供ができ、
国際学会への参加も奨励します。また、各地の塾同士が交流、友情と
交流の結果、各地の交流人口増加と地域活性化を期待します。
それは、社会人が教授になるということでしょうか。
池上惇「そのとおりです。本学は卒業者には無給ですが、本学研究員
の終身資格を与えます。そして、在学中も、社会人として蓄積された
経験知を把握し、それに、学術的価値があり、カリキュラム改善に
貢献すると認めたときには、ゲスト講師や客員(非常勤)教授として
講義を担当できるよう努力いたします。そのなかから、多数の専任が
生まれ、私たちを乗り越える立派な教授が誕生される事を確信して
おります。」
今までにない、教育哲学ですね。先生は、将来、日本人のすべて、世界
の市民も、文化政策学修士を取得するとお考えですか。
池上惇「はい。その通りです。文化政策は『すべての市民が身につけ
て居場所を構築するための学術』ですから。25人から何十億人を展望
するのです。この道は厳しい。しかし、居場所を得た社会人学生が
大学院の教師となり次世代を育てる。次世代から新たな教師が生まれ
る。この世代生々、永遠の‘営み’こそが、社会と世界を健全化する
と確信します。 (完)






